こんにちは!エクシールの今井です(^^)/
本日は、品質管理の手法である「シックス・シグマ」についてお話していきます。
シックス・シグマとは
シックス・シグマとは、ミスやロスをできる限り無くす目的で運用される手法です。
「シグマ(σ)」とは、統計学用語で標準偏差のことを指し、「平均からどれくらいばらつきがあるのか」を示すものです。
100万回に3回、もしくは4回のエラーが発生する確率(99.99966%の確率)をシックス・シグマと呼びます。
シックス・シグマは、あらゆるエラーを100万回に3~4回以下のエラー回数におさえるシステムを構築する管理手法です。
シックス・シグマの活動サイクル
シックス・シグマでは、PDCAサイクルのような活動サイクルがあります。
それが、DMAIC(ディマイク)です。
DMAICは、Difine(定義)、Measure(測定)、Analyze(分析)、Improve(改善)、Control(管理)の5つの単語の頭文字をとっています。
シックス・シグマはDMAICと呼ばれることもあります。
① Define(定義)
始めに、シックス・シグマによって改善すべき課題を明確に定義します。
顧客の声を起点とし、顧客の不満を調査して満足してもらうにはどうすればよいかを探ります。
それを既存の製品の欠陥とし、その改善を取り組むべき課題として定義しつつ、具体的な数値目標を設定します。
② Measure(測定)
自社の正確な現状把握をします。ここでは収集したデータをもとに実際の状態を把握します。
自分たちの認識は、実際の状況とは異なるケースが多いため、客観的に判断するためのデータ収集が重要になります。
現状の業務プロセスをプロセスマップなどの表に起こして「見える化」し、収集したデータと照らし合わせながら本質的な問題を抽出していきます。
③ Analyze(分析)
根本的な原因を特定します。
測定によって抽出した問題がなぜ起きているのかを明らかにするために、収集したデータを分析し、影響を及ぼしている要因を絞り込んでいきます。
分析にはMSAやSPCといった手法を駆使して問題と要因の因果関係を明らかにします。
④ Improve(改善)
Analyze(分析)によって明らかになった原因について、改善策を立案し、検証していきます。
基本的には複数の改善策を立案し、これまでで得たデータから実現性やコストパフォーマンスを算出し、どの施策を採用すべきかを検討します。
⑤ Control(管理)
施策の成果を確認し、定着させていく段階です。現場に新しい改善策のプロセスと導入方法を伝え、定期的に課題が解決できたかどうかを確認します。
解決ができていた場合、改善策をチームに定着させ、DMAICを繰り返します。
DMAICの出発点は顧客の声であるため、顧客の評価ポイントが変われば、変化に対応した改善を上記のプロセスで行うことになります。
まとめ
いかがでしたか。
品質・生産管理の手法には、シックス・シグマという手法があり、これは製品の製造時、100万回のうち3~4回のミスやロスに抑えることを目指すものです。
DMAICのサイクルを行うことで、顧客の嗜好に沿った製品へ改善していくことができ、ミスやロスも極めて少なくすることができます。
ぜひ、自社でも取り入れてみてはいかがでしょうか。
<参考>
シックス・シグマとは | 統計学に基づいた品質管理法を解説!
https://boxil.jp/beyond/a6900/#6900-3-1
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