こんにちは!エクシールの清水です。
ついに4月ですね。先日、会社のメンバーと大好きな焼肉を食べに行って、誕生日のお祝いをしてもらいました!ちなみにこの焼肉屋さんは以前もブログにチラッと載せたお気に入りのお店です(^_^)
さて前回に引き続き、衛生な環境が求められる現場で問題視されている毛髪混入の防止対策である3原則のうち、本記事では「留めない(取り除く)」について詳しく見ていきます。
「留めない」対策の必要性
まず、毛髪対策の3原則とは「持ち込まない」「落とさない」「留めない(取り除く)」を指します。
前回の記事で、自宅を出る前から会社へ持ち込まないようにブラッシング等で対策し、会社についてからも作業場へ持ち込まず、仮に着衣についた際も落とさないよう対策する重要性や方法についてご紹介しました。
しかし、人には毛周期と呼ばれる毛髪が生えたり抜けたりする時期があるため、この2つの対策では完全に毛髪混入を防ぐことは難しいといえます。そのため作業場に落としてしまったときに、【留めない(取り除く)】対策を実施する必要があります。
毛髪が溜まりやすい場所
作業場に落ちてしまった毛髪は次第に増えていきます。そのため「留めない」ように作業場の清掃を徹底しましょう。
毛髪は風などの影響で飛ばされてしまいます。つまり人が動くときに起こる風でも、毛髪は移動するということです。
毛髪は棚や機械の下、壁際、排水溝・排水ピット、パレットや番重の下によく落ちています。特に混入するリスクが高い場所(例:製造用機械や商品の容器・包材を保管している場所など)や、堆積しやすい場所などに落ちている毛髪を、しっかり清掃・除去できる方法を決めることが大切です。
清掃のポイント
清掃方法としては掃除機やフローリングワイパー、粘着ローラーが効果的といえます。しかし掃除機は吸い込み口にほこりや毛髪が残ったり、粘着ローラーは使用後にシートをめくって捨てるため、買い替え時にコストがかかったりといった短所もあります。
作業場のレイアウトを考慮し、適した清掃方法を選択していけると良いですね。
ちなみに粘着ローラーについては、前回の記事でもご紹介しましたが洗って繰り返し使えるタイプのローラー(エクシール社製)もありますので、是非ご確認ください。
毛髪混入対策では、どうしても「持ち込まない」「落とさない」対策に比重がかかりがちですが、作業場に毛髪が堆積するほど異物(毛髪)混入のリスクが高くなるため、落下した毛髪が堆積しないよう清掃することが大切です。
清掃はルールを決め、役割分担や清掃箇所に漏れがないか、全体を把握するようにしましょう。
まとめ
ここまで毛髪対策として「留めない」にスポットを当てながら3原則をご紹介してきましたが、仮に毛髪が混入してしまった際には、製品から毛髪を【取り除く】対策も必要となります。
しかし残念なことに「取り除く」対策は、包装形態や容器の特徴によって必ずしも毛髪の混入が確認できたり、取り除けたりするわけではありません。(例:透明な容器の惣菜は目視で発見できるが、缶詰のような内容物が見えない容器から発見することは困難である)
そのため、全ての食品工場において【持ち込まない・落とさない・留めない】が重要になるのです。どれか一つの対策に比重をかけるのではなく、3つを自社に適したバランスで対策していけると良いですね。
清水 まり
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