異物混入の恐れも…一度発生すると厄介なバイオフィルムとは?|発生箇所や対策をご紹介!

こんにちは、エクシールの鷲見です。
新年あけましておめでとうございます。
2022年も皆様のお役に立てるような情報を発信できるよう努めてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

食品工場の中でも、ウェットシステムのような濡れた環境では細菌やカビが蓄積しやすく、衛生を保つことは簡単ではありません。

作業台の裏や床の隅、機械の隙間のような洗浄がしにくい箇所に時々現れるぬめりは、微生物によりつくられるバイオフィルムという物質によるものです。

今回は、バイオフィルムについてご紹介します。

バイオフィルムとは

バイオフィルムとは、微生物によって様々な物の表面に形成される膜のことを指します。

排水口や風呂場のぬめりが例として挙げられ、ぬるぬるとした表面が特徴です。

微生物とその微生物が産生する多糖のような粘着性のある物質などで構成され、一度形成されたバイオフィルムは、除菌・殺菌剤を用いても除去しにくいです

バイオフィルムは微生物による汚れであるため、交差汚染などによって製品が汚染されると異物混入の発生や健康被害を及ぼす恐れがあります。

バイオフィルムはどんな場所に形成される?

バイオフィルムは、少量の水と有機物があればどんな物質の表面にでも形成することができます。

そのため、日常の洗浄が行き届いていない箇所や常に水で濡れているような箇所に発生しやすいです。

バイオフィルムを形成しやすい場所

・床

・壁

・作業台、機械の隙間や裏面

・排水溝

・長い配管

・ホースの中       …など

その他、調理器具の洗い残しにも注意しましょう。

洗浄の徹底で発生を予防することが大切!

最初にご説明した通り、バイオフィルムは、一度形成されると除去が難しいです。

日々の洗浄・殺菌で洗い残しを防ぎ、バイオフィルムの発生自体を防ぐことが大切です。汚れ具合によっては、高圧洗浄や泡洗浄を行うのもよいでしょう。

バイオフィルムが発生してしまったら?

形成されたバイオフィルムには、①こすり洗い②アルカリ性洗剤の使用が効果的です。

①こすり洗い

バイオフィルムは強固に素材の表面に付着しているため、物理的に組織を破壊する必要があります。ブラシなどを用いて、力を入れながら十分にこすり洗いをしましょう。

②アルカリ性洗剤の使用

バイオフィルムは多糖類、脂質、たんぱく質などから構成されています。これらはアルカリに対する溶解性が高いため、アルカリ性洗剤を用いることで洗浄がしやすくなります。

ポリウレタンやシリコーンのようなアルカリによる影響を受けやすい素材に対しては、専用のバイオフィルム洗剤を使用しましょう。

まとめ

今回は、バイオフィルムについてご紹介しました。

微生物の集合体であるバイオフィルムは、洗浄が行き届いていない箇所に発生しやすいため、毎日の洗浄で洗い残しを防ぐことが大切です。

<参考>
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 応用技術部応用技術G 三上加奈子
「食品工場におけるバイオフィルムに着黙した洗浄技術」https://www.hro.or.jp/list/industrial/research/food/koho/event_r02/10.pdf
ESCO News Letter 第2巻 第17号
(アース環境サービス株式会社)http://www.earth-kankyo.co.jp/
2021.12月第296号 食品工場長 「バイオフィルムって何でしょう?」P30-31

The following two tabs change content below.

鷲見まいか

ウレタンを扱った製品の製造・販売を行う株式会社エクシールで働いています。仕事を通して得た知識や経験を活かして、皆様に有益な情報をお伝えできるよう努めてまいります! 大きなどんぶりサイズの茶わん蒸しを食べることが夢です!

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket