こんにちは! エクシール清水です。
最近、匂いの大切さを実感しています。心を落ち着ける香りだったり、気分をあげる香りだったり、逆に不快になるものだったり。心を整えるために自分に合った匂いを探しつつ、またスメルハラスメント(スメハラ)といった言葉もあるよう、他人を不快にさせる匂いは出さないように気を付けたいと思います・・・
さて、今回は工場でよく聞く【コンタミ】についてです。本記事でコンタミについて改めて確認し、自社でできるコンタミ対策を見直すきっかけにしてみてくださいね。
コンタミとは
まずコンタミとはコンタミネーションの略で、「混入」や「汚染」を意味します。食品工場では主に「異物混入」の意味で使われます。
食品に異物混入が起きると、健康被害を出すリスクや、仮に健康被害が出た場合、ニュースで取り上げられたりSNSで拡散されたりすると、その企業が取り扱う食品に対しての安心・安全なイメージを失う恐れがあります。
一度失われた企業への信頼を取り戻すには時間がかかりますし、最悪の場合は工場の存続にも影響します。
具体的に「異物」とは何かというと、ゴミ・毛髪・ほこり・小石・虫・金属などはもちろんのこと、生産時に原材料として使用していないものなどが挙げられます。
例えば、アレルゲンが混入した場合は命にかかわる問題になるため、コンタミを防止するための対策はすべての工場で求められています。
具体的にできるコンタミ対策とは
では、工場でできるコンタミ対策を具体的に見ていきましょう。
① マニュアルをつくる。
異物というのは作業者から発生したり、作業工程で発生したり、あるいは使用している機械から発生することもあります。
◎ 作業者からの発生を防ぐ
→ 服装や工場への入場ルールに関するマニュアルを作る。
身に着けてよいもの、持ち込んでよいもの、またどういった流れで更衣室から作業場へ向かうのかを決めておきましょう。
★工場への持ち込みに関する記事はこちらをご覧ください。
★入場ルールに関する記事はこちらをご覧ください。
◎ 作業工程での発生を防ぐ
→ 誰がやっても同じ作業ができるようなわかりやすい作業手順書をつくる。
熟練者が見ても新人が見ても、同じ解釈ができる内容であることが大切です。
◎ 機械からの発生を防ぐ
→ 清掃方法や定期メンテナンスのチェックポイントを記録しておく。
★設備の洗浄に関する記事はこちらもご覧ください。
★ヒューマンエラーを防ぐマニュアルの作り方に関する記事はこちらをご覧ください。
② 製造環境を見直す。
同じラインで時間によって別の製品をつくる場合、原材料が作業台に残っていたり、空気中に舞って浮遊したりすると、別の製品に原材料が混入する可能性があります。
そのため、同じラインでは同じ原材料を使った製品しか作らないといった条件にしたり、作業場や作業時間を製品ごとに分けるなどの必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。異物混入が起きると企業にとっては大きなデメリットとなります。現状、コンタミ対策を行っている会社も、改めて自社でできているか、またもっと改善できる点はないかを確認し、より効果的なコンタミ対策ができると良いですね。
★異物混入対策に関する記事はこちらもご覧ください。
★アレルゲンのコンタミ対策に関する記事はこちらもご覧ください。
◇参考サイト
三丸機械工業株式会社
清水 まり
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