こんにちは!エクシールの今井です(^^)/
各地でコロナウイルスによる影響が出ていて、イベント事が次々と中止や延期になっていますね(_)
拡大防止の為とはいえ、楽しみだけなくなっていくのは悲しいですね…。
さて、本日は、食品工場で使用する調理器具を洗浄するためのスポンジやブラシの衛生管理についてお話します。
スポンジやブラシの衛生管理の重 要性
使用後の調理器具には食品のカスや、汚れが付着しています。
スポンジやブラシで洗浄後、中性洗剤で洗ったあとそのまま放置したり、誤った洗浄を行うと、菌が増え、調理器具や食品へ交差汚染することで食中毒を起こす可能性があります。
また、長い間使用したスポンジやブラシは、ボロボロになり、繊維がちぎれたり、ブラシの毛が抜けるなど、異物混入につながる恐れがあります。
ルールを決めて洗浄や管理をすることで、事前にそのような危険を避ける必要があります。
洗浄方法と使用期限
まず、スポンジやブラシは用途別に分けて使用することが前提となります。
汚染エリアから清潔エリアまですべて同じものを使用したり、同じ場所で保管している場合は要注意です。
大まかに、以下のように分けると良いでしょう。
・汚染作業区域 機械・器具などの洗浄用、掃除用
・非汚染作業区域 機械・器具などの洗浄用、掃除用
・生食する野菜や果物の洗浄用
洗浄・消毒マニュアル|文部科学省 より引用
汚染区域で使用した菌の多いスポンジを、生食用の野菜の洗浄に使ってしまうと、食品へ雑菌が移ってしまう恐れがあります。
スポンジやブラシの保管場所はそれぞれ分けておきましょう。
★洗浄方法
①スポンジやブラシの表面についた食品のカスを取り除く
②中性洗剤を直接よく揉みこむか、バケツに水と洗剤を加えてその中でよく揉み洗いをする
③流水で十分にすすぐ
④専用の容器に次亜塩素酸ナトリウム200ppm溶液を入れ、5分間漬け置きする ※
⑤流水で十分にすすぐ
⑥水気を十分に切り、直置きはせず、専用のホルダーなどに立てて乾燥させる
※スポンジやブラシは、次亜塩素酸ナトリウムに漬ける時間の長さや濃さによって劣化が早まる可能性があります。希釈や、漬けおき時間は必ず使用前に確認するようにしましょう。
洗浄のポイントは十分な揉み洗いです。
スポンジは中の繊維まで十分に洗うこと、ブラシも毛の根元部分に食品のカスや汚れが残らないように十分に揉み洗いをしましょう。
使用する前に毎回、スポンジやブラシに劣化がないか目視でチェックすると、異物混入の可能性を減らすことができます。
食品工場向けのスポンジやブラシを使用すれば、耐久性が高く、長く安全に使用できます。
ぜひ下記サイトを参考にしてみてくださいね!
★食品工場向けの洗浄器具
・HACCP(ハサップ)対策|スリーエム ジャパン株式会社 https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/commercial-cleaning-jp/application/haccp/
・食品用洗浄ブラシ、工業用洗浄ブラシのユニテール株式会社 http://www.unitaire.co.jp/
・製品一覧 | 衛生管理 | 株式会社バーテック https://www.burrtec.co.jp/
まとめ
いかがでしたか?
清掃用具の洗浄は意外と見落としがちな部分ではないでしょうか。
気づいたらスポンジがボロボロだったとか、ブラシの毛がほとんど削れているということはありませんか?
正しい洗浄法と使い方で清潔に長く使用できるといいですね!
<参考・引用>
第3章 食品、設備等の洗浄・消毒マニュアル|文部科学省
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2009/05/26/1266277_11_1.pdf
スポンジ・ブラシの衛生管理・洗浄マニュアル|はじめてみよう!自分できる衛生管理|プロの衛生管理|ライオンハイジーン株式会社
https://www.lionhygiene.co.jp/hygiene/start/5/
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