工場の品質管理が頭を抱える「錆(サビ)対策」のポイント

こんにちは!エクシールの藤吉です。

今回の記事では異物混入対策とも関連深い「錆(サビ)」についてお話していきます。

※本記事は、2018年8月2日に公開した記事であり、リライトに必要な文言等を追記、その他の部分も修正して再度公開しました。

実は金属異物の中の錆が占める割合は多い!

イカリ消毒(株)LC環境分析センターの調べによると、食品に混入していた金属の材料は鉄やステンレス、アルミニウムが多いようです。
食品を製造している工場で金属異物が混入していた原因は、製造機器のネジやパーツがサビによって脱落したと考えられます。また、金属粉も同様に混入事例で多くあり、製造機器同士が擦れたときにその接触で摩耗が起きてしまうのが主な原因とされています。金属粉での健康被害は考えにくいですが、食品中の異物として認識されていることから問題となっており、金属粉は目や金属探知機では発見することが難しい異物です

 

今すぐできるサビ対策のポイント

ここからは、工場内で問題になってくるサビに対する対策とそのポイントについてご紹介していきます。

 1.サビにくい環境を作る・サビやすい箇所を知る

海風に当たるとサビやすい、と聞いたことがあると思いますが、塩分や水分(湿度)が多くある環境では金属はサビやすくなります。屋外は特に注意が必要です。また、サビるという現象は、金属が酸素と反応することで起きますので、塩分や水分を遮断しても、金属と空気が触れている以上はゆっくり酸化が起こっていくことにも注意です。
機械に使われている金属は多くの場合、メッキや塗装などによって表面にサビにくくする加工がされていますが、表面が傷ついて加工部分がはがれると、そこからサビが出やすくなります。

対策としては、湿度管理、器機に付着した汚れの清掃、これは食品と接触する内側だけではなく、外側も重要です。積もったホコリは空気中の湿気を吸収し含むので、サビやすくなります。日々の清掃でも注意しましょう。

 2.日常的にサビている箇所がないかチェックする

日々の清掃において、すでにサビが出てしまっている箇所がないかチェックすることも、サビの異物混入を未然に防ぐうえでとても大切です。前の項目でご説明した通り、環境を変えるだけではサビの発生を完全に防ぐことは不可能です。
工場の中でサビが発生した場合は、その近辺はサビが起こりやすい環境にあるということを知ることにもつながります。そのような個所は、対策後も特に注意して観察する必要があるでしょう。

 3.サビやすいものの持ち込みを制限する

これは金属そのものの混入対策としても言われていることですが、サビやすいもの、異物になりやすいものの使用をやめ、破損しにくい・異物になりにくい器具やアイテムを使用することで異物混入を予防することができます。
ヘアピンクリップなど、ふとした時に落下して異物混入となるだけでなく、機械に引っかかっていてそこからサビが広がっていく…ということにもなりかねません。
細かいことではありますが、安全で品質の良いものを生産していくためにも、使用している備品や持ち込み物に異物混入のリスクがないか、しっかりチェックする必要があります。

 4.定期的に機器やパーツのメンテナンスを行う

工場内でサビが発生している機器がある場合、それを放置しておかない方が良いということは言うまでもありません。
定期的に機械のメンテナンスを行うことで、機械内部までチェックする機会を設けましょう。また、劣化した機械や部品は交換を行います。
また、壁や手すりなどにはサビを防止する塗料を塗ることも効果的です。

サビは日用品で簡単に落ちる

  • 歯磨き粉

軽いサビなら、歯磨き粉で簡単に落とすことができます。歯ブラシに歯磨き粉をつけて錆びた部分を磨くと、歯磨き粉に含まれている研磨剤という成分がサビを落とし、金属をきれいに落とすことができます。磨き終わった後は水で洗い流します。

  • 重曹

重曹が柔らかな研磨剤としてシンクなどのぬめり取り、水アカ取りなどの掃除に使用できるのはご存じでしょう。サビを落とす際に、表面に深い傷をつけないようにしたいときに活用できます。重曹は少量の水を加えてペースト状に練って使用します。錆びた部分につけて30分以上放置し、サビを歯ブラシなどで磨いた後、水で洗い流します。

  • クエン酸、お酢

クエン酸は、重曹と並び家庭で使用する際に活用されています。酸性の力で汚れを中和+分解して落とす働きをしています。この酸性の力は、酸化した(錆びた)金属から酸素を切り離す「還元」といった酸化の反対の作用があります。サビ取りをする際、クエン酸水を雑巾やキッチンペーパーなどに含ませて錆びた部分をしばらく覆っておきます。その後、ブラシ等で磨いてから洗い流すか、十分に水で濡らした雑巾でよく拭き取ります。クエン酸だけで十分に落ちきらなかった場合、重曹やクレンザーで擦り落とします。お酢も同様に使うことが可能です。

  • 酸性洗浄(サンポールなど)

トイレ用洗剤などにある酸性洗浄もクエン酸と同様の作用があります。酸性溶液が洗い流せていないと新しいサビができる原因になってしまうので、サビ取りをしたあとはしっかりと洗い流しましょう。

製造機器のメンテナンス時に注意すること

サビが発生していたり、劣化した機器を交換したりなどのメンテナンス時に出たサビやホコリが残り、再稼働したときに混入してしまうことがあります。
そのため、メンテナンスや機器の交換の際にはあたりにホコリが漏れない工夫を施し、メンテナンス後は清掃を行うことが必要です。

 

NSF H1グレード、NSF 3Hグレードとは?

NSFとは食品機械用潤滑油のことです。万一商品に混入して食べられたとしても極力健康に影響を与えないものとして定められている規格になります。
その中でもNSF H1規格は「食品との偶発的接触が許諾される」もの、NSF 3H規格は「植物由来の食用油脂と食品添加物から作られる、直接食品に接触する箇所でも使用できる」グレードとなっています。

食品工場での使用も安心なNSF規格の防錆剤などもありますので、食品を扱うエリアでサビの対策をする場合は一つの目安としてみるとよいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
機械化の進む現代の工場では、今後もサビ問題は切っても切れない関係となります。
日々のチェックを徹底して、サビによる異物混入や品質低下をなくしていきましょう。

 

参考:イカリ消毒 金属異物混入防止の考え方と進め方→https://www.ikari.co.jp/topics/professional5/

参考:家で簡単にできる錆取りの方法とは?→https://diyclip.roymall.jp/cleaning-tips/1176432

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藤吉きらら

ウレタンゲルという柔らかい素材を活かした商品を開発している株式会社エクシールに勤めています。仕事をしていく上で、挨拶・笑顔は大切だと思います。日常生活でこれからも心掛けていきたいです。好きな動物は犬です!

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