抗菌・除菌・殺菌・滅菌の違いとは?|食品工場の衛生管理

こんにちは!
3連休は久しぶりに会う友人のところでたこ焼きパーティーをしました^^鈴木です。
今回の記事では、以前もまとめたことのある「抗菌・除菌・殺菌・滅菌の違い」について、より詳しく違いを見ていきたいと思います。

※2017年10月に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して再度公開しました。

 

 

抗菌・除菌・殺菌・滅菌の違いは?

「抗菌」「除菌」「殺菌」「滅菌」。衛生管理のグッズを見ていてよく見かける言葉ですが、こういった言葉の示す違いはなんでしょうか?何となくのイメージはわかるけれど…という方が多いのではないでしょうか。

それぞれの言葉の意味としては次のようになります。

殺菌

言葉の通り「病原性や有害性を有する菌を死滅させる(殺す)こと」を意味します。
ただし、特に菌の種類や殺す数などは指定がなく、すべての菌を殺さなくても数が減れば殺菌と言えます。また、ある特定の菌にしか効果がなくても、その菌が減っただけでも殺菌となります。
殺菌は、医薬品や医薬部外品に使える表現で、市販薬や薬用せっけんなどのパッケージで使われることが多いようです。

 

除菌

菌を取り除き減少させること」を意味します。
こちらも菌の種類やどの程度減少させるかは定義がされていないため、すべての菌を取り除く意味ではないことに注意が必要です。例えば手洗いで菌を洗い流すことも「除菌」に入ります。
殺菌(菌を殺す)も除菌に含まれますが、医薬品や医薬部外品にしか使えない表現ですので、アルコールスプレーや清掃用クロスなど、医薬品や医薬部外品以外の商品ではこの「除菌」という表現が使われます。

 

抗菌

菌の増殖を抑制すること」を指し、菌の住みにくい環境をあらかじめ作ることを「抗菌」と言います。
殺菌や除菌などとは異なり、直接菌を殺したり取り除いたりする効果ではなく、菌の増殖を抑制したり、阻害したりする効果があります。こちらも、菌の種類やどの程度の効果かは関係なく抗菌となります。
よく見る抗菌効果が付加されたグッズの一例として、便座や洗浄スポンジ、ゴム手袋などが挙げられます。

 

滅菌

滅菌の意味は「増殖性を持つあらゆる微生物を「完全に」除去または死滅させること」です。
殺菌や除菌、抗菌と異なり、滅菌を行うということはすべての種類の菌を殺菌するため、とても強力なものと言えるでしょう。
病院での手術器具や注射には滅菌が必要とされます。

 

消毒とは

また、似たような言葉で「消毒」があります。
消毒とは「病原性のある微生物を、害のない程度まで減らすこと」を意味し、これに関しては、菌を「減らすこと」が定義となっていますので、必ずしも菌を殺す必要はありません。殺さずに病原性を失わせたり、取り除いたりすることも含まれます。

 

 

衛生管理における抗菌・除菌・殺菌・滅菌

前項目でご紹介したように、抗菌や除菌、殺菌は害を及ぼすとされる菌や微生物を殺したり取り除いたりする意味を持っており、様々な方法や、効果を持つ薬品が世の中にはあります。
しかし、食品工場ではその中でも食品の風味を落とさない方法だったり、誤って食品に混入しても人体に影響を及ぼさないような方法・薬剤で殺菌や消毒を行う必要があります。

例えば殺菌方法では、加熱殺菌や高圧殺菌、消毒剤除菌剤ではアルコールなどが挙げられます。
また、対処したい菌やウイルスは主に食中毒になるようなものが対象となりますので、それらに効果のある除菌方法や殺菌・滅菌方法、使用器具の抗菌効果を確認することが必要となってきます。

まとめ

いかがでしたか?
工場内で注意すべき菌の種類をしっかりと把握し、今の消毒方法が本当にその菌に効果があるかどうか、一度確認してみてはいかがでしょうか?

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鈴木ちか

ウレタンの特性を活かし様々な商品を製造・販売している、株式会社エクシールで働いています。最近は食品工場向けの依頼が多く、仕事を通して学んだ製造業のアレコレを記事にしていきたいと思っています。同じ製造業の方が見て何かヒントになるような、そんな記事が描けるよう日々努力していきます!

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