こんにちは!エクシールの今井です(^^)/
本日はSDGsの取組の中でも「つくる責任 つかう責任」という目標についてお話していきます。
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SDGs「⑫つくる責任 つかう責任」の食品産業視点から見た目標
この目標は、環境に害を及ぼす物質の管理に関する具体的な政策や国際協定などの措置を通じ、持続可能な消費と生産のパターンを推進することを目指しています。
2030年までにお店や消費者によって捨てられる食料を半分に減らすことを目標の一つとしており、食品ロスをできる限り少なくする対応が求められています。
また、廃棄物によって環境が汚染されるのを防ぐために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出るのを減らしていくことや、そもそものごみが発生する量を減らしていく必要があります。
この目標を食品産業の視点から見ると…
- エネルギー転換や資源の循環利用などを行い、ごみの発生を減らす
- 余った食品を必要な団体へ寄付したり、調理数を見直す
などといった課題を解決しなければなりません。
食品産業の取り組み例
① 店舗で行うごみの削減|イオングループ
イオングループでは、店舗や商品でできる食品ロスに関する取り組みを行っています。
イオンモール株式会社では、ごみを17種類に分別し可能なものをリサイクルしたり、分別した種類ごとに計量器で測定し、計量シールを貼ることで、ゴミの量を把握し、見える化に取り組んでいます。2020年度の生ごみリサイクル率は88.5%と高い数字です。
また、イオングループ全体で、総菜の油や魚のアラを回収し飼料や油脂などにリサイクルしたり、トップバリュではまだ食べられる食品が捨てられないよう、賞味期限が1年以上の商品を年月日表示から年月表示へ切り替えています。
② 廃棄物のリサイクル|株式会社湖池屋
株式会社湖池屋では、ポテトチップスを作るまでに発生する食品廃棄物や中間生成物を可能な限り再生利用しています。
2021年度の再生率は96.6%と高く、ジャガイモを洗浄するときの汚泥を乾燥させて培養土にしたり、でんぷんを乾燥させて養魚飼料にするなど、こまかな廃棄物にまで目を向けて再生利用を行っています。
③ フローズンチルド対応の取組|国分グループ本社株式会社
国分グループでは、物流センターで保管している冷凍した市販品や業務用冷凍食材を、顧客である店舗から注文があった時にセットアップし各店舗へ届けるといった仕組みを採用しています。冷凍からチルドへ変更することで、センター保管時の食品ロスの削減、店舗での作業軽減に貢献しています。
クリスマスケーキやおせちなど、短い期間にしか必要とされていないものでも対応が可能です。
まとめ
いかがでしたか。
食品ロスは昨今よく話題になっており、意識する企業も多いのではないでしょうか。
廃棄物でも再活用できるものは再活用することで、余分なコストがかからず、ごみの量も減りコストダウンにも繋がるので、企業にとってもうれしい課題ではないでしょうか。
ぜひできることから始めてみてくださいね!
<参考>
17の目標と食品産業とのつながり:目標12に対する取組:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_12.html#goal_top
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