こんにちは!エクシールの清水です。
最近テレビゲームをたまにやるのですが、自分のゲームセンスの無さに愕然としています・・・(笑)昔からそこまでゲームをやるほうではなかったので、うまく操作できず苦戦しますが、少しずつできるようにがんばりたいと思います(-_-;)
さて、今回は「食品産業と地球温暖化の関係」についてです。
日本だけでなく世界で問題となっている地球温暖化ですが、今回は食との関わりを見ていきます。私たちにできることは何かを改めて考えていきましょう。
地球温暖化とは
簡単に言うと地表面の温度が上昇することです。原因として温室効果ガスの増加が挙げられます。
地球の周りを取り囲む温室効果ガスは、地球へ熱を送ったり、宇宙へ逃がしたりして地球の温度を調整しています。
しかし、この温室効果ガスが増えると熱が宇宙へ逃げにくくなり、地球へ送られる熱量が増えてしまうため、地表面の温度上昇が引き起こされるのです。
温室効果ガスには二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素、フロンガスがあります。中でも二酸化炭素が日常生活で増えたことで、温室効果ガスが増えたと言えます。
※電気は石油や石炭を燃やして作られるので、電気を使うほど二酸化炭素が増えることに・・・
食品と地球温暖化の関係
どの部分で地球温暖化とつながりがあるのかというと、先程電気を作るために二酸化炭素が発生してしまうと述べましたが、機械を用いて穀物を作ったり、注文を処理したり、料理したり、配送したり、廃棄したりと、すべての工程で電気が使用されます。
それから牛のゲップからメタンが発生しますので、畜産と地球温暖化にも関わりがあります。
このように食品と地球温暖化には関わりがあるので、例えば食品ロスが発生すると使用したすべてのエネルギーが無駄になってしまうというわけです。
現状日本の食品ロスは世界で見ても多い傾向にあります。
◆食品ロスに関する記事はこちらをご覧ください。
食品業界で求められる温暖化対策
前項で述べたように、食品ロスが起きると食品の製造・加工・出荷時に発生したエネルギーを無駄にしてしまうため、食品ロスを減らしていくことが大切になります。このほかにもフードチェーン内の各過程でできる対策がありますので、大きく8つに分けてみていきたいと思います。
① 原材料等の有効利用
原材料や廃棄物を無駄なく利用することで、生産・運搬・廃棄物処理時の二酸化炭素の排出を抑えます。
② 加熱・冷却
加熱用のエネルギーを二酸化炭素の低いものに変えていくとともに、保温や廃熱を利用することで、加工時(殺菌・調理・加湿・乾燥・焙煎・濃縮等)の加熱と冷却(品質管理や保存等)にかかるエネルギーを抑えます。
③ 水の使用・排水
製造工程や運用を見直し、水の使用量を削減するとともに有機成分を多く含む廃液を減らし、排水処理にかかるエネルギー負荷を減らします。
④ 照明・空調・動力等
事務所内や応接室などでは照明や空調のオンオフの切り替え回数を減らし、小売店や飲食店ではお客様が快適に過ごせるような環境をつくる際に天然ガスやヒートポンプ空調等の新エネルギーを導入することで省エネに取り組みます。
⑤ 配送・物流
調達距離の短縮や輸送システムを工夫・効率化することで、輸送や保管にかかる二酸化炭素排出量を削減します。
⑥ 容器包装・梱包材の使用
食品の販売に不可欠であるため、できる限り使用量を削減するとともに、軽く小さいものを使用し、低炭素素材の使用や再利用を行うことで、包装資材・梱包材の生産や処理にかかる資源やエネルギーの消費を抑えます。
⑦ 食品の流通
過剰在庫や納期期限切れ、外箱の凹みなどによる受取拒否等、流通段階の仕組みによって生まれる食品ロスを最小化していきます。
⑧ 食品の消費
製品のロングライフ化やカーボンオフセット製品の販売などにより、消費段階でのエネルギー排出を削減します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私たちの生活は地球温暖化と大きく関わっており、特に毎日行われる食事は密接に関係があります。企業が取り組むことはもちろん、消費者一人一人も考えなければならないことが多く、フードサプライチェーン全体で二酸化炭素の削減に取り組むことが大切です。
今一度、自社の温暖化対策を見直してみてはいかがですか。
◇参考サイト
DAIKIN
一般社団法人日本有機資源協会
清水 まり
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