こんにちは、エクシールの今井です!
本日は食品工場の照明についてお話していきます。
※この記事は2018年10月3日に公開した記事ですが、リライトに必要な文言等を追記、修正して再度公開しました。
食品工場でなぜ照明の明るさが重要か
明るい場所で作業をすれば、手元がよく見えて作業効率が上がります。
また、食品工場では、毛髪や小さなほこりが異物として混入してしまう可能性があるため、異物もよく見える環境で作業をする必要があります。
暗い場所での作業は、見る力が低下し、細かい作業が困難になり作業効率も悪くなります。
食品工場の照明設備は安全な製品を製造するには不可欠なのです。
食品工場の適切な照明設備
毛髪などの異物を検品するには最低1000ルクスの照度が必要とされています。
1000ルクスの目安は、晴天時の日の入1時間前の明るさだそうです。
各工程や場所ごとの照度の目安は以下の通りですが、実際に倉庫で表記の違いを読み取れるかなどを調査し判断することが重要です。
引用:食品工場設計時の品質管理|日本のものづくり~品質管理、生産管理、設備保全の解説 匠の知恵(https://takuminotie.com/blog/2016/11/20/post-16227/2/)
照度について気を付けること
照度を測定するときに、実際に作業をしていない状態で測ると作業時の正確な照度を図ることが難しくなります。
照明の位置に背を向けて作業している場合や、ついたてや大きな機械が照明を遮っていると、手元が陰になる場合があるからです。
正確な照度を図るためには、実際に作業しているときに測り、照度が不足している場合は、手元にスポットライトを当てると良いでしょう。
照明設備で気を付けること
食品工場で使用する照明設備は、破損した場合でもその破片が飛び散らないような工夫をする必要があります。通常は蛍光管を使用しますが、蛍光管自体は破損するので、破損時に破片が作業現場へ落ちないよう、カバーを取り付けます。
カバー付きの照明設備を後から天井に取り付けると、ほこりなどがカバーの上にたまってしまう可能性がありますが、天井埋め込み式にしてしまえばほこりがたまることはありません。
また、蛍光灯の明るさは約4000時間で照度が半分になるため、照度が落ちる前に定期的に交換する必要があります。交換した日と次回の交換日を記録し管理していくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
食品工場では、小さなほこりやごみを混入させないために十分な明るさが必要です。
作業スペースごとにどれくらいの明るさが効率よく作業ができるのか、実際に確認しましょう。また、照明にもさまざまな種類がありますが、割れた時に飛散しないものや、ほこりがたまりにくい構造のもの、長持ちするものを選ぶことでより製造側の手間も省けます。
是非、自社に合った照明を今一度検討してみてくださいね!
参考・引用:食品工場設計時の品質管理|日本のものづくり~品質管理、生産管理、設備保全の解説 匠の知恵(https://takuminotie.com/blog/2016/11/20/post-16227/2/)
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今井 はるえ
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