ジャスト・イン・タイムとは?|トヨタ生産方式の基本思想を学ぶ!

こんにちは、エクシールの鷲見です。

日本が世界に誇る自動車メーカーであるトヨタには、顧客が求めた商品を確かな品質でいち早く生産することを目的としたトヨタ生産方式という生産管理システムがあります。

トヨタ生産方式では、効率的な生産のためにムダを徹底排除するべきとし、これらを貫くために「ジャスト・イン・タイム」「自働化」という2つの考え方が基本思想として確立されました。

今回は、基本思想の1つである、「ジャスト・イン・タイム」について理解を深めてまいります。

↓以前ご説明したトヨタ生産方式についての記事はこちら↓

トヨタ生産方式「7つのムダ」とは?

ジャスト・イン・タイムとは

ジャスト・イン・タイムとは、「必要な物」を「必要なとき」に「必要な分だけ」作ることです。不要な在庫を作らず、顧客が求めたときに停滞させずスムーズに商品を提供できる生産の効率化を目的としています。

この、ジャスト・イン・タイムは以下の3原則のもと成り立っています。

1. 後工程引取り

後工程が必要なタイミングで必要な数だけ必要な物を前工程から引き取り、前工程が引き取られた分だけ生産し補充します。
顧客の需要をもとに生産計画を立てて行うので、在庫の作りすぎや完全受託生産による納期の遅れを防ぎます。

2. 工場の流れ化

工程の流れ化とは、各工程でものが停滞したり後戻りしたりせず、製品ができるまでの一連の流れをスムーズに行うことをいいます。
小ロット生産や1個流し生産のように少数ずつ生産することで、工程の間で物が滞留することなく進めることができます。

3. 必要数でタクトを決める

売れ行きに適した生産を行うために、生産数に見合ったタクトタイム(生産にかける時間)を決めることです。
後工程引取りを前提としているため、顧客が求めている必要数を把握する必要があります。

ジャスト・イン・タイムでのメリット

ジャスト・イン・タイムのメリットは余分な在庫を持たず、保管に必要な場所や人員が削減されるという点です。

一度に多くの製品を生産する従来の方法であれば、工程間で部品などの在庫を保管するため、保管場所や運搬する人員、時間を確保する必要がありました。一方、ジャスト・イン・タイムは在庫に頼るのではなく、需要に合わせて後工程引取り方式で引き取られた分だけ補充を行うため、ムダな工程が省かれ効率よく製品を生産できます。

ジャスト・イン・タイム実現のために求められること

生産の効率化を図るジャスト・イン・タイムですが、うまく活用するためには平準化生産が行われているという前提条件があります。

平準化とは、製品を平均化した水準で生産することです。
平準化には、量と種類の2種類があります。

量を平準化させる

量を平準化させるためには、一定の期間内で生産数や生産時間が均等になるように振り分けます。

顧客からの注文量は、時期や相手によって大きく異なります。注文量に合わせて都度生産量を変えることもできますが、それでは日によって生産負荷にばらつきがでてしまいます。

受注量に合わせて月単位で生産量を割り振ることで、一定の負荷で生産することができます。

種類を平準化させる

種類を平準化させるためには、様々な製品を扱う際それぞれの種類をまんべんなく生産します。

製品の生産には、材料を仕入れるためサプライヤーとの連携が大切です。種類の平準化ができていないと、コンスタントに仕入れが行えずサプライヤーへ負担がかかったり仕入れ価格が高騰したり、多くの在庫を抱えたりする問題が発生します。

それぞれの種類を等しく振り分けて、製品の生産に偏りが無いようにします。

5S活動で製品の安定化を目指そう

5S活動とは整理・整頓・清掃・清潔・躾のことを指します。

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スムーズに生産するためには、物の配置が適切でなければいけません。

不要な物は処分し、必要な物は使いやすい場所に置くことで、安全性が高まり作業がしやすくなります。また、清掃の習慣化で汚れのない衛生的な作業環境を作ることで、異物混入の可能性が低減し製品の安定化を図れます。

他にも、5S活動の定着は環境改善だけではなく、作業者のルールを守る意識や気づきの力を養うことにも繋がります。

まとめ

今回は、ジャスト・イン・タイムについてご説明いたしました。

ジャスト・イン・タイムは、在庫負担の軽減やリードタイムの短縮というメリットがある一方、実現には作業の平準化や後工程引取り手法による生産が原則など、様々な前提条件が求められます。
メーカー生産方法は異なるため、ジャスト・イン・タイムを取り入れることが必ずしもメリットになるというわけではありません。しかし、生産の効率化のためにムダを排除する考え方をもち、生産量を均一化する工夫や基礎である5Sに取り組むことは多くの現場で活用できると思います。

知識として様々な生産の形を知っておくことが大切ですね。

<参考>
トヨタ自動車株式会社「トヨタ生産方式」:https://global.toyota/jp/
ものレボ株式会社「トヨタ生産方式(TPS)の基本原理」:https://www.mono-revo.co.jp/
カイゼンベース:https://www.kaizen-base.com/
Lean-Manufacturing-Japan:http://www.lean-manufacturing-japan.jp/

 

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鷲見まいか

ウレタンを扱った製品の製造・販売を行う株式会社エクシールで働いています。仕事を通して得た知識や経験を活かして、皆様に有益な情報をお伝えできるよう努めてまいります! 大きなどんぶりサイズの茶わん蒸しを食べることが夢です!

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