正しく使い分けて品質保持!脱酸素剤と乾燥剤の違いとは

こんにちは、エクシールの鷲見です!
年末の大掃除に向けて整理整頓などは順調に進んでいますか?

今回は、食品の保存に使用される脱酸素剤と乾燥剤の違いについてお話ししたいと思います。

脱酸素剤とは

脱酸素剤とは、酸素を吸収する薬剤のことです。包装容器の中を無酸素状態にすることによって、酸化を防ぎビタミンや油脂の変質、風味の変化や変色を抑えます。また他にも、カビや細菌の増殖を抑制したり害虫を死滅させたりすることも可能です。

このような特徴から防虫目的として美術品や衣類、酸化防止として金属や薬品にも用いられます。

細菌の増殖抑制については酸素を必要とする性質の好気性の細菌に対してのみ有効なため、すべてに対して効果があるわけではありません。

脱酸素剤の原理

脱酸素剤は鉄が錆びる際に酸素を吸収する化学反応を利用しています。同様の反応を活かした製品としてカイロが挙げられ、脱酸素剤も酸素を吸着する際カイロのように若干発熱をします。

 

乾燥剤とは

乾燥剤とは水分を吸収し、乾燥状態を維持する薬剤のことです。食品が湿気により品質劣化してしまうものに対して使用することで効果が発揮されます。

食品以外でも用いられることが多く、防錆や防湿を求められるような製品の保管や輸送の際に欠かせません。

乾燥剤の原理

乾燥剤には化学的乾燥剤と物理的乾燥剤があります。

・化学的乾燥剤

名前の通り化学的性質を利用して吸湿します。
化学的乾燥剤として用いられるものとして石灰や塩化カルシウムなどが挙げられます。
石灰の場合、生石灰が水分を取り込んで消石灰に変化する性質を利用しており、反応によって体積が約2~2.5倍に膨張します。

一度吸湿をした生石灰は消石灰へと物質変化するため、再利用することはできません。また、急激な吸水の際には発火してしまうほどの発熱能力があるので取り扱いには注意が必要です。

・物理的乾燥剤

物理的乾燥剤は物質変化をせず吸湿します。
代表的なものとして二酸化ケイ素から成っているシリカゲルが挙げられます。多孔質のため表面積が広くその表面や隙間に空気中の水分を取り込む性質を持っています。

加熱によって水分を放出するため再利用が可能です。

 

性質の違い

脱酸素剤:酸素を吸収し酸化や細菌の増殖を抑制する

乾燥剤:水分を吸収し乾燥状態を維持する

食品に応じた使い分け

食品の保存として使用する際は、それぞれの性質や目的を理解し使い分けることが大切です。それぞれに適した食品の特徴は下記のように分けられます。

 

・脱酸素剤:ケーキや饅頭など乾燥すると風味が損なわれる食品

・乾燥剤:せんべいや海苔など水分量の少ない食品。

 

乾燥剤の中でも、石灰を用いたものはガス吸着能力がないため香りを落とすことなく保管できる点が特徴です。このことから、海苔やふりかけには石灰を使用した化学乾燥剤が多く取り入れられています。

 

脱酸素剤と乾燥剤はガス袋に入れてシーラーすることで高い効果を発揮します。
また、脱酸素剤と乾燥剤は併用可能ですが、2つが接触した状態では性能が低下する場合があります。できるだけ、接触しない状態での保管を心がけましょう。

まとめ

食品の品質を保つためには脱酸素剤と乾燥剤はなくてはならない存在です。
それぞれの効果を理解したうえで、用途に応じた使用をしていきましょう。

 

 

参考文献
Wikipedia:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E9%85%B8%E7%B4%A0%E5%89%A4
大江化学工業株式会社:http://www.ohe-chem.co.jp/index.html
エーディーワイ株式会社:http://www.ady-jp.jp/

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鷲見まいか

ポリウレタンを扱った製品の製造・販売を行う株式会社エクシールで働いています。仕事をする中で得た知識や経験を通して、工場で働く皆様に有益な情報をお伝えできるよう努めてまいります!大きなどんぶりサイズの茶わん蒸しを食べることが夢です!

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